高度成長期と共に飛躍的に広まった『洋風』な暮らしの中で、床に座る生活はテーブルと椅子、ソファの生活に移行してきました。
本来、日本人の生活は『床に座る』という伝統を受け継いできました。
時代の流れの中で、昔の日本にさかのぼる事は不可能な話ですが、今一度『床に座る生活』を見直してみるのも良いかと思います。
あらたまった状況でも、くつろいだ状況でも、『床に座る』生活はオールマイティーにカバー出来る文化です。それぞれのシチュエーションで、同じ部屋の同じ畳の上を使いながらも、日本の伝統的な所作をもって生活し分けるというのは、守っていきたい日本の美意識に通じるものだと思います。
数年前から、欧米でも『ローリビングスタイル』という考え方が広まっています。
低く暮らす事で、空間も広がりを持ちます。
ライフスタイル的に床に座るのは・・・という方ならば、座面の低いソファを選ぶ事で『床に近い』生活が得られます。
家族が集まってくつろぐ時、気の置けない友人達と楽しく過ごす時など、ローリビングのスタイルはくつろぎの場を提供してくれるはずです。
昨今流行の『アジアンスタイル』も、癒しとくつろぎを求める人達の『ローリビング』の流れの一つだと思います。

目線を下げてリラックス出来る空間を楽しんで下さい。