色と感情
私たちの感情は、何気なく周りに溢れている色に知らず知らず影響されています。
家を新築したり、リフォームするサイクルは、一般に非常に長いものだと思います。『好み』という理由だけで
何気なく選んでしまった色が、生活自体に良い影響も悪い影響も与えてしまいます。
インテリアの色彩を決める場合は、色の持つ意味や影響と、それぞれの部屋の機能を考えて快適な生活が出来るように
計画してください。
一例として『赤い部屋』と『青い部屋』を考えてみました。こんな極端なインテリアは無いと思いますが、それぞれの部屋で
過ごす事をイメージしてください。
『赤』は、『炎』や『血』のイメージです。華やかで激しい色、闘志をかき立てる色、発奮効果のある色です。スポーツ選手が
意識的に、赤い部屋で試合前の気持ちを高揚させる事もあるようです。
実際、赤い部屋にいると呼吸が速くなり心拍数も上がるというデータも出ています。体感温度も高くなるようです。
インテリアの全てを赤くしてしまうと、気持ちは高揚するものの、イライラして落ち着きがなくなります。アクセントカラーとして、
うまくインテリアに取り入れると快活で楽しい空間になります。
反対に『青』は『水』や『空』の色です。キリスト教では、もっとも尊い色とされています。青はクールで沈静力があり、
集中力を増すためには、もっとも効果のある色です。フィジカル面で、呼吸も安定します。
ただし、青い色は体感温度が低くなり、寒々しく感じてしまう色です。夏場は涼しげでよいのですが、寒い冬などは気持ちまでも
鬱屈させてしまいそうです。気持ちの落ち込んだ時は、マイナス効果になります。
ゆったりと温かいお湯につかりたいバスルームなどには避けた方が良い色です。