インテリアと色
色には、それぞれに機能性があります。 色の特質を知って、それぞれの環境に適合した使い方をすれば、生活空間は快適なものになります。色彩は人の感性に入り込み、心理的にも大きな影響を与えます。 上の図は『マンセル色相環』といって、色相を環状に配置したものです。 色には、膨張色に対して収縮色、進出色に対して後退色といったような様々な機能性があります。相対的に暖色系で明度が高い色は『膨張、進出色』、寒色系で明度が低い色は『収縮、後退色』になります。例えば赤い物体は大きく、近くにあるように見えます。反対に青い物体は小さく、遠くにあるように見えます。 心理的にも暖色系は気持ちを興奮・高揚させ、寒色系は気持ちを沈静化させ、集中力をアップさせます。実際に、寒色の部屋と暖色の部屋では、体感温度にも差が生じます。 リビングはウォームカラー、寝室はリラックスできるペールトーンやパステルカラーなどの淡い色、勉強部屋や書斎には、集中力を得られるブルー系の色と云った様に、使用する目的によって部屋のカラープランを立てましょう。